2022.7.7
【前編】ISが手がける学生と社会人が力を合わせるコンサルティング事業とは
個人向けコミュニティサービスの「Social Brain Lab」と、企業に向けコンサルティングサービスの「Social Brain」を提供しているInnovation Shift。令和3年に設立されて令和4年時点で、創業から100年近く続く日和産業と契約を結ぶほどの実績を残しています。
代表取締役CEOの進藤光太さんは、社会に課題を感じたときの話や、その課題を克服するためにどのようにコミュニティサービスを展開したのか、どのようにコンサルティングサービスに繋げることができたのかをインタビューしてきたので、ぜひご覧ください。
<進藤 光太>
早稲田大学 創造理工学部 経営システム工学科 卒業。
3年間戦略コンサルタントとして事業立案及び経営改善に従事。
株式会社サイバーエージェント新卒入社。AI事業本部にて、CRMシステム及びアプリ開発のプロジェクトマネージャーとして従事。
個人として、YOXOイノベーションスクールを卒業。「横浜をつなげる10人」2期生。
早稲田大学 創造理工学部 経営システム工学科 卒業。
3年間戦略コンサルタントとして事業立案及び経営改善に従事。
株式会社サイバーエージェント新卒入社。AI事業本部にて、CRMシステム及びアプリ開発のプロジェクトマネージャーとして従事。
個人として、YOXOイノベーションスクールを卒業。「横浜をつなげる10人」2期生。
<Innovation Shift>
株式会社Innovation Shift
株式会社Innovation Shift(イノベーションシフト)のWebサイトです。 福業、JIDのサービスを通して、社会にイノベーションをもたらすことを目指します。 2021年3月31日設立
ISの事業で地方の企業を元気にしたい
—— 初めにISではどういった事業を行なわれているのか、お聞かせいただけますか?
進藤 弊社は「社会にイノベーションでパラダイムシフトを起こす」というミッションを掲げ、イノベーションとパラダイムシフトのシフトを取ってInnovation Shiftという会社名にしました。
ビジョンは「歴史を創る」を掲げていて、我々が事業を作っていく中で人々の課題を解決して笑顔を増やすようなパラダイムシフトは、弊社のビジョンに繋がると考えています。
例えば最近ではガラケーがスマホに変わったり、テレビ広告よりもネット広告の方が市場規模が大きくなったことのように、何かが変わることは意味があることです。我々が率先してパラダイムシフトを起こす事業を作っていければ、歴史を創ることになると考えています。
歴史を変えるパラダイムシフトを起こすことは難しいと考えているため、弊社では「Social Brain Lab」というオンラインコミュニティの運営をはじめました。
人が集まるところにはイノベーションが生まれやすくなるため、ソーシャルブレインラボを活用して参加者のアイディアを得ながら中小企業の社会課題を解決していこうと考えています。
進藤 弊社は「社会にイノベーションでパラダイムシフトを起こす」というミッションを掲げ、イノベーションとパラダイムシフトのシフトを取ってInnovation Shiftという会社名にしました。
ビジョンは「歴史を創る」を掲げていて、我々が事業を作っていく中で人々の課題を解決して笑顔を増やすようなパラダイムシフトは、弊社のビジョンに繋がると考えています。
例えば最近ではガラケーがスマホに変わったり、テレビ広告よりもネット広告の方が市場規模が大きくなったことのように、何かが変わることは意味があることです。我々が率先してパラダイムシフトを起こす事業を作っていければ、歴史を創ることになると考えています。
歴史を変えるパラダイムシフトを起こすことは難しいと考えているため、弊社では「Social Brain Lab」というオンラインコミュニティの運営をはじめました。
人が集まるところにはイノベーションが生まれやすくなるため、ソーシャルブレインラボを活用して参加者のアイディアを得ながら中小企業の社会課題を解決していこうと考えています。
人生100年時代では自分自身の価値を見える化していく必要がある
—— 社会のどこに課題を感じて事業を始められましたか?
進藤 地方創生をひとつのテーマとして、地方経済の発展に力を入れていますが、理由は2つあります。
1つ目は僕が地方出身なのですが、地方の社会人は自分の人生に希望を抱いていない状態です。地元の友人と話していると、会社の愚痴や仕事がつまらないといったライフワークではなく、ご飯を食べるためのライスワークになっているような表現がすごく多いと感じています。
一方で都内の方は辛いとは言いつつも仕事に良さを見出していたり、将来を描いてそのために仕事をしていたり、個人のビジョンを持っている方が多いと思いました。
なぜ地方と都内に差が出るのかを考えたときにやはり経済だと考え、地方の企業が経済的に豊かでないと職を失うことや、人が廃れることに繋がると思ったので経済を良くしようと考えました。
2つ目は自分で見えていない自分の価値を見える化したいと考えたからです。
僕が大学3年生のころはワークライフバランスを重視した就活をしていました。海外の学生が企業に求めることはワークライフバランスが1番にあげられることが多く、日本でも副業や兼業が当たり前になってきています。
団塊の世代のように終身雇用が美徳とされている時代が終わり、世界的に見ても企業に対する価値基準が変わってきていると思っています。DeNAの南場智子さんが「同じ企業に10年属していたら化石になる」と言っていたように、同じ会社に何十年もいることはとてもリスキーなことです。
100年時代は2000年付近で生まれた人の時代であり、ロールモデルもないので個人が自分自身の人生観における正解を探さなければいけない時代です。
転職などでつまづくポイントに、環境の変化や仕事を共にする人が代わり、自分が培ったスキルを次の企業で活かせるかわからないといった方も多くいます。
社会人が第3のキャリアを選ぶ中で転職や副業、独立をしようと思ったときに必要なことが「第3のキャリアを考えている人の価値を見える化すること」だと考えました。そのため個人のスキルを見える化することが大切だと考えていることが、我々の事業を始めようと思った2つ目の理由です。
進藤 地方創生をひとつのテーマとして、地方経済の発展に力を入れていますが、理由は2つあります。
1つ目は僕が地方出身なのですが、地方の社会人は自分の人生に希望を抱いていない状態です。地元の友人と話していると、会社の愚痴や仕事がつまらないといったライフワークではなく、ご飯を食べるためのライスワークになっているような表現がすごく多いと感じています。
一方で都内の方は辛いとは言いつつも仕事に良さを見出していたり、将来を描いてそのために仕事をしていたり、個人のビジョンを持っている方が多いと思いました。
なぜ地方と都内に差が出るのかを考えたときにやはり経済だと考え、地方の企業が経済的に豊かでないと職を失うことや、人が廃れることに繋がると思ったので経済を良くしようと考えました。
2つ目は自分で見えていない自分の価値を見える化したいと考えたからです。
僕が大学3年生のころはワークライフバランスを重視した就活をしていました。海外の学生が企業に求めることはワークライフバランスが1番にあげられることが多く、日本でも副業や兼業が当たり前になってきています。
団塊の世代のように終身雇用が美徳とされている時代が終わり、世界的に見ても企業に対する価値基準が変わってきていると思っています。DeNAの南場智子さんが「同じ企業に10年属していたら化石になる」と言っていたように、同じ会社に何十年もいることはとてもリスキーなことです。
100年時代は2000年付近で生まれた人の時代であり、ロールモデルもないので個人が自分自身の人生観における正解を探さなければいけない時代です。
転職などでつまづくポイントに、環境の変化や仕事を共にする人が代わり、自分が培ったスキルを次の企業で活かせるかわからないといった方も多くいます。
社会人が第3のキャリアを選ぶ中で転職や副業、独立をしようと思ったときに必要なことが「第3のキャリアを考えている人の価値を見える化すること」だと考えました。そのため個人のスキルを見える化することが大切だと考えていることが、我々の事業を始めようと思った2つ目の理由です。
学生と社会人が共存するコミュニティだからこそ生まれるアイディア
—— これまで具体的にどのような活動をされてきましたか?
進藤 学生時代に東京の14大学ほどにわたる学生団体を作って、当時は50人ほど集まるコミュニティでした。また社会人の方と関わるために、さまざまなコミュニティに参加していた経緯もあります。
僕が関わりを持っていた学生コミュニティと社会人コミュニティを合体させて作ったのが「Social Brain Lab(SBL)」です。
作ろうと思った理由ですが、最初は副業をしたい人をプールして、その人たちをコンサルで使おうと考えていましたが、なかなかうまくいきませんでした。
社会人だけが集まってもそれほど価値が出ないようです。社会人と比べて学生の方が流行に敏感な傾向があるので、社会人だけだと時代に取り残されてしまいます。
僕が学生時代に社会人コミュニティに参加したときに、学生の流行を捉える力にニーズがあることがわかりました。
いきなりコンサルを始めても上手くいかないので元々学生サークルを作っていたことと、社会人にとって学生の知識が価値になることを踏まえて、2つのコミュニティを一緒にしたものを作ろう考え、現在コミュニティは30人ほどの規模になっています。
弊社が運営しているSBLは都内の学生や社会人で構成されていて情報感度が高い人で構成されており、参加者から新規事業アイディアを募って企業に提案しています。
こういったコミュニティを活用して質より量で営業したところ、2024年で創業100周年を迎える日和産業さんに事業アイディアを提案させていただく機会を得ました。
同社は肥料事業を展開している企業ですが、問題は二次産業であり競争の激しい薄利多売な事業になっていることと、従業員の方の平均年齢が高くなっているという2つの問題を抱えていることです。
このため同社では、新規事業を考えなくてはいけない状況になり、役員さんや上層部の方が考えていらっしゃいましたが、上手くいきませんでした。
しかし弊社がコンサルに入り、SBLで新規事業アイディアを募った結果、キャッチコピーを「リアルどうぶつの森」とする事業が始まりました。ゲームで野菜を育てて収穫すると、実際の家に野菜が届くという内容です。
このご提案では、実際に中小企業診断士やPMOの方に協力いただいて事業計画書を作成しました。結果的に承認を得られずこの事業は無くなってしまいましたが、SBLの手応えを感じた事例の1つとなっています。
進藤 学生時代に東京の14大学ほどにわたる学生団体を作って、当時は50人ほど集まるコミュニティでした。また社会人の方と関わるために、さまざまなコミュニティに参加していた経緯もあります。
僕が関わりを持っていた学生コミュニティと社会人コミュニティを合体させて作ったのが「Social Brain Lab(SBL)」です。
作ろうと思った理由ですが、最初は副業をしたい人をプールして、その人たちをコンサルで使おうと考えていましたが、なかなかうまくいきませんでした。
社会人だけが集まってもそれほど価値が出ないようです。社会人と比べて学生の方が流行に敏感な傾向があるので、社会人だけだと時代に取り残されてしまいます。
僕が学生時代に社会人コミュニティに参加したときに、学生の流行を捉える力にニーズがあることがわかりました。
いきなりコンサルを始めても上手くいかないので元々学生サークルを作っていたことと、社会人にとって学生の知識が価値になることを踏まえて、2つのコミュニティを一緒にしたものを作ろう考え、現在コミュニティは30人ほどの規模になっています。
弊社が運営しているSBLは都内の学生や社会人で構成されていて情報感度が高い人で構成されており、参加者から新規事業アイディアを募って企業に提案しています。
こういったコミュニティを活用して質より量で営業したところ、2024年で創業100周年を迎える日和産業さんに事業アイディアを提案させていただく機会を得ました。
同社は肥料事業を展開している企業ですが、問題は二次産業であり競争の激しい薄利多売な事業になっていることと、従業員の方の平均年齢が高くなっているという2つの問題を抱えていることです。
このため同社では、新規事業を考えなくてはいけない状況になり、役員さんや上層部の方が考えていらっしゃいましたが、上手くいきませんでした。
しかし弊社がコンサルに入り、SBLで新規事業アイディアを募った結果、キャッチコピーを「リアルどうぶつの森」とする事業が始まりました。ゲームで野菜を育てて収穫すると、実際の家に野菜が届くという内容です。
このご提案では、実際に中小企業診断士やPMOの方に協力いただいて事業計画書を作成しました。結果的に承認を得られずこの事業は無くなってしまいましたが、SBLの手応えを感じた事例の1つとなっています。
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